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7月 2018

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意外と知らない!? 多肉植物の名前にこめられた意味やその由来、学名の読み解き方を徹底解説!

2018-07-18

多肉植物の名前の基本知識

数えきれないほどの種類がある多肉植物ですが、それもそのはず、実は「多肉植物」という呼び方は「体の中に水分を貯蔵しておくための構造をもつ植物」という程度のかなり大雑把な分類の仕方で、その中には見た目や生息地が全く異なる多種多様な種属が含まれていて、代表的なものでは「サボテン科」「アロエ科」「ベンケイソウ科」などがあります。

「もちろんエケベリア科やセダム科も含まれているよね?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、サボテンやアロエに対して「エケベリア」や「セダム」というのはベンケイソウ科の中のさらに細かい分類であり、「エケベリア属」「セダム属」という属名なのです。

このように「科」という大きなグループの中にさらに「属」という細かなグループがあるのですが、普段私達が多肉植物の「名前」や「品種名」として認識しているのは、さらにその下にある「種」に該当します。

例えば、「エケベリアの女王」とも呼ばれる「カンテ」の場合は「ベンケイソウ科エケベリア属のカンテ種」ということになりますが、一般的には属名から下の「エケベリア カンテ」という呼び方をします。

多肉植物の名前の付け方にはルールがある

多肉植物に限らず植物全般に言えることですが、もともと自然界に存在していた「原種」と人間の手で作り出された「園芸品種」の2つのグループに分けることもできます。

この2つのグループの名前には大きな違いがあって、「原種には必ずラテン語の名前」、逆に「園芸品種の名前にはラテン語を使ってはならない」という植物分類学上の命名ルールがあります。

例えば、エケベリア属の「バイオレットクイーン(Violet Queen)」は英語の名前が付けられているので園芸品種だということがわかりますし、「(violet)紫の(queen)女王」とその意味もイメージしやすいですよね。

一方、同じエケベリア属の「チワワエンシス(chihuahuaensis)」はどうでしょうか?

明らかに英語ではなさそうですし、なんとなく犬のチワワっぽくはあるものの「最後のエンシスって何?」って思いますよね?

実はこれが原種特有の「ラテン語」の名前なのですが、ラテン語に馴染みのない私達にはその意味はさっぱり理解できません。

つまり、読み方や意味がわかりにくい名前の場合、それはラテン語の名前で、その多肉植物は原種である可能性が高いのです。

ここからはラテン語で名付けられた原種の名前について見ていきましょう。

原種のラテン語名のパターン

一見するとまったく意味のわからないラテン語の名前ですが、実は多く分けて3つのパターンに分かれています。

それぞれのパターンには語尾に特徴があるので、その特徴を覚えておくことで多肉植物の名前を見ただけでその意味や由来をある程度理解できるようになるはずです!

パターン①:【発見された地名】に由来する名前(〜ensis, 〜ense)

その原種が最初に発見された場所の地名から付けられた名前で、「地名+ensis」や「地名+ense」という形になっています。

先程のチワワエンシス(chihuahuaensis)もこのパターンで、「chihuahua+ensis」つまり「chihuahua(=チワワ)で発見された原種」だということが名前を見るだけでわかるのです。

chihuahua(チワワ)というのはメキシコのチワワ州のことなのですが、実は犬のチワワもこのチワワ州原産であることが名前の由来で、「多肉植物のチワワエンシス」と「犬のチワワ」には深い共通点があったのです!

このように多肉植物の名前の意味や由来を知ることをきっかけに、さらに新しい理解や発見につながり、その多肉植物に対しての愛着がさらに深くなることでしょう。

パターン②【人物の名前】に由来する名前(〜anus,ana,anum,〜i,〜ii,〜ae)

こちらはある人物の名前が由来になっているパターンで、人物というのはその多肉植物の採集者・発見者・命名者であったり、偉大な研究者・著名な人物等の功績を記念して名付けられたりします。

パターン③【多肉植物の特徴】に由来する名前